商業出版をするには、企画書を作成して出版社にプレゼンし、その企画を通す必要があります。初めて出版をするといった場合、ノウハウがなく苦戦することも少なくありませんが、実は出版コンサルに依頼するという方法もあります。ここでは、出版コンサルを利用するメリットについてお伝えしていきたいと思います。
出版コンサルとは、あなたのビジネスモデルや出版の目的といった著者側の意向と、出版業界の流行や読者の興味をそそる内容といった出版社側の意向、双方を考慮した企画書の作成を行う専門家です。
商業出版をするためには良い企画を考えて出版社に提出しなければなりませんが、それはそう簡単なことではありません。ほとんどの人にとっては、どのような企画書を目指せば良いかすら分からないでしょう。
しかし、出版コンサルはそういった企画書を作成するプロフェッショナルです。クオリティの高い企画書を作成してくれるだけでなく、あなたの出したい本の内容と相性の良い出版社とのマッチング、編集者とのやり取り、本の執筆代行、出版後のマーケティングなども請け負ってくれるため、依頼することで商業出版できる確率もアップするでしょう。
商業出版を機にマーケティングを行うためには、自身でビジネスを手がけていたり、商品を持っていなければなりません。それはすなわち、「自分の本業を持っている」ということです。本を製作するからといって、それを理由に本業を疎かにすることはできないでしょう。
とくに商業出版はスケジュールが決まっていることが大半なので、決められた期間内で本業と並行しながらクオリティの高い本を作る、というのがミッションとなります。毎日仕事が終わってからの時間でコツコツ執筆をし、完成までに2年を費やす…というワケにはいかないのです。
しかし、出版コンサルに依頼すれば、本のコンセプトを決めるための数回の打ち合わせと、本にしたい内容を聞くための取材を数回行い、あとは執筆代行や編集者にまかせてしまうということも可能。これならば、本業に支障が出ることはありません。それどころか、あなたの理想の内容、出版社が要求する内容、スケジュールとそこに割くべきリソース、すべてのバランスが取れた1冊ができあがります。
商業出版によって本業を伸ばすことを目的とするなら、出版マーケティングの効果を最大限にするためにも、2~3冊の本を出版する必要があります。つまり、本業を回しながらコンスタントに本を作り続ける体制を築き上げることが重要なのです。しかし、それを経営者自身、もしくは社内のリソースを使ってできるでしょうか?
そうなると、半年や1年といった時間を使って一筆入魂…という発想は現実的ではありません。出版マーケティングを成功させるには、専門家である出版コンサルの力を使い、いかに自分の手を煩わせずに本を作れるか、ということが重要となります。
アーティストがCDデビューをする場合、専門のプロデューサーがつくのが一般的です。書籍も音楽と同じように専門技術が必要な「作品」であり、専門家がプロデュースしたほうがクオリティの高いものができあがると考えられます。
それなのに、なぜか多くの人は「出版だけはすべて著者が自分の力で行っており、天才的な才能によってのみ成功する」と思い込んでいます。先ほども述べましたが、書籍も音楽や芸能と同じです。魅力的な演者=著者を、ノウハウを持った専門家がプロデュースし、ときには作業を分担しながら作品を完成させ、お金をかけたマーケティングで世に対して訴求する。そうすることで、はじめてヒット作が生まれるのです。
経営者が出版を目指した場合、決断すべき選択肢は多々あります。「出版社の会議を通すための企画書をどう作るか」「どの出版社に持ち込むか」「実際の本の内容や構成はどうするか」「買取や広告費にはどれくらいの費用をかけるか」、こういった内容を2冊目・3冊目の戦略まで考慮しながら決定しなければならないのです。
そもそも、自社ホームページの刷新や新しい支店を作る場所を決めるなど、専門外の分野に投資するとなった場合、誰もがその道の専門家に相談するのではないでしょうか。自分の好みや思いつきだけで行ってしまうことが危険であるということは、容易に想像がつくでしょう。
つまり、出版も同じことです。専門外の分野に知識ゼロの状態から飛び込み、わざわざリスクを負う必要はないのです。出版業界にはヒットの仕掛けがあり、それを正しく利用すれば誰でも成功できる世界です。出版によって事業の拡大を目指したい、自身の知名度を高めたいと考えるなら、その道の専門家である出版コンサルを利用しない手はないでしょう。
【取材協力】サンライズパブリッシング株式会社
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