書店に足を運んだ際、自己啓発本が本棚にたくさん並べられている光景を目にしたことのある方も多いはず。自己啓発本の出版を検討しているものの一歩踏み出せない方に向けて、自己啓発本を出版するメリットや方法、売れる自己啓発本の特徴、出版する際の注意点などについて解説します。
本業が忙しくて自己啓発本を執筆する時間が取れないという方でも、自己啓発本の出版を叶えるポイントについてもまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
そもそも自己啓発本とはどういったものなのかというと、「自分の能力の開発を開発したい」「より大きい成功を残したい」「人生をより良いものにしたい」という読者を対象に、自らの意思で能力の向上や精神的成長を目指す自己啓発について書かれた本を指します。
自己啓発本で書かれる主なテーマは、生きがいや行動力、思考法、人脈、自制心、動機付け、能力開発、目標設定、リーダーシップなど。ビジネスパーソンが手にすることの多い本というイメージを持たれがちですが、実際のところはどんな人でも読者層になりえるジャンルです。
売れている自己啓発本の特徴としては、人生の理想や目的を見つけやすい、またはヒントとなる情報が書かれている本が多い傾向にあります。たとえば2800万部を超える大ベストセラーとなった「チーズはどこへ消えた」(著:スペンサー・ジョンソン)はこれまでの自己啓発本とはひと味違う寓話形式になっており、普段は自己啓発本を読まない人でも親しみやすい内容で社会現象にまでなりました。
気軽で分かりやすいというのは人気のある自己啓発本に共通する特徴で、実践事例を多く掲載する際にも事例の説明の仕方に工夫が必要になります。また、リアルな実体験を知りたいという読者も多いため、経験に基づく内容を盛り込むことも売れる自己啓発本を目指すうえで大事になってくるでしょう。
自己啓発本を出版するメリットは、自身の仕事や人生についての考え方・姿勢・思いなどを、本を通じて読者に伝えられることです。これらのことを口で説明するのはなかなか難しいものですが、情報量の多い本なら自身の思いや考えを深く伝えることができ、著者の自己紹介に使えるツールにもなりえます。
また、デジタル化が進んでいる現代でも紙の本に対する信頼度はいまだに高く、本を出版した=その道の専門家として認知されることも少なくありません。出版ブランディングによって自身の信用性を高める効果を期待でき、自己啓発本の出版が新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
自己啓発本を出版する目的や理由は人によってさまざまですが、大きく分けると「自分の思いや考えを伝えたい」「ビジネスに活用したい」の2つがあげられるでしょう。
自己啓発本の出版をビジネスチャンスとして捉えるのであれば、読者=潜在的顧客になります。自己啓発本の出版を通して顧客を獲得するためには、読者に響く内容にするにはどうすれば良いのか冷静な視点が必要です。
著者だけの視点では独りよがりな内容になりかねないため、出版社の編集者のような第三者の視点も重要になってきます。プロの手を借りて読者に響く内容にすることで、その道の専門家として認知してもらえ、自身のブランディングにもつながるでしょう。
自己啓発本を出版する手段としては、「商業出版」と「自費出版」の2つに分けられます。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
商業出版とは、出版に関するすべての費用を出版社が負担する方法です。ただし、商業出版で本を出すには出版社に企画書を持ち込んで審査に通る必要があり、かなり難易度の高い手段になります。商業出版を叶えられるのは1,000人中2~3人くらいとも言われる狭き門で、企画書の書き方を知らない人が出版社に持ち込んだとしても審査に通る可能性はかなり低いと言えるでしょう。
自費出版とは、著者が出版に関する費用をすべて負担する方法です。自費出版にかかる費用は目的や仕様によって変わり、格安で出版できるところもあれば、中堅の出版社で100万円、大手になると200万~500万までとピンキリです。負担した費用は、原稿の編集や印刷費、書店に並べるための費用などに使われます。
ただし、書店に並べるとうたっていながら、実際のところは書店に1冊も並ばなかったという悪質な出版社もあるので注意しましょう。
自費出版の内容が良ければ商業出版の誘いがきたり、寄稿の依頼がきたり、という可能性があります。商業出版よりもハードルが低く、自分の精通しているジャンルや考え方を知ってもらえるチャンスになるため、うまく活用すればブランディングとして生かすことができるでしょう。
自己啓発本の出版を目指す場合、さまざまな選択が求められます。商業出版で本を出したいなら審査に通る企画書や持ち込む出版社を考える必要があり、自費出版するにしても買取や広告費などを考えなければいけません。また、自己啓発本で成功するには、読者に響く本の内容や構成を考えることも重要です。
経営者であれば、専門外の分野に知識ゼロのまま投資するリスクの大きさは容易に想像できるでしょう。最小限のリスクで自己啓発本を出版するのであれば、正しい選択へと導いてくれる専門家を頼るのが堅実な方法と言えます。
事業の拡大や自身の認知度の向上などビジネスに活用するために自己啓発本の出版を検討しているものの、本業が忙しくて企画書や執筆の時間がとれない、または自分で執筆するのは難しいという方もいるでしょう。そういった方は、出版コンサルを頼るのがおすすめです。
出版コンサルとは、著者側と出版社側の意向を踏まえたうえで企画書を作成する専門家です。出版コンサルに依頼すれば、クオリティの高い企画書を作成してくれるのはもちろん、出版したい本の内容とマッチする出版社の選定や編集者とのやり取り、執筆代行、出版後のマーケティングなどを任せることができます。
著者がするのは本のコンセプト決めのための数回の打ち合わせと、本にしたい内容を聞き取るための数回の取材だけなので、忙しい経営者にとって心強い存在です。そのため、本業を回しながら本の出版を叶えたい方は、出版コンサルへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。
【取材協力】サンライズパブリッシング株式会社
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